takanikoniko’s blog

本とお出かけと時々ドール。

【書評】さらばフランダースの犬 アン・ヴァン・ディーンデレン『誰がネロとパトラッシュを殺すのか』感想。

アアン・ヴァン・ディーンデレン

『誰がネロとパトラッシュを殺すのか』

 

を読んだよ!

 

初めに

「フランダースの犬」

日本人で聞いた事がない人はいないであろう名作。一般的にはアニメの印象が強く、

「金髪の少年とセントバーナードのような犬」を思い浮かべるでしょう。

 

フランダース地方の豊かな自然、アロアやおじいさん。

そして才能を認められず飢えと寒さの中で

パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ。

と天に召されるネロとパトラッシュ…。

 

日本では名作として、悲劇として知られているこの物語ですが。

もし二人がこの後現実世界において助かる結末があったらどうだろうか?

アロアと結婚し、才能も認められ、裕福な生活を送ったとしたら?

「そんなフランダースの犬なんてあるわけないだろう」と思うかもしれないですが、

存在するんです。

しかし、それは「フランダースの犬」なのか?

なぜそんなものが存在するのか?

この本は、一つの物語が世界でどの様に受け入れられたのか。

文化圏の違い、アニメの舞台の聖地巡礼と現地の確執など

この名作に関わる様々なお話が展開されていきます。

作者は誰だ?

 作者は「マリア・ルイーズ・ラメ」という女性です。ペンネームは「ウィーダ」。

この本では

ウィーダは本当の意味でベストセラー作家であり、半世紀もの間

ヒット作品ランキングの上位常連だった。

とまでいわれる、作家です。

もともとはイギリスで活動していたのですが、ベルギーに渡ります。

そこで、「フランダースの犬」のテーマと出会います。

罪のない動物たちの受難、庶民の窮乏、

身分違いの恋愛がたどる悲惨な運命、

芸術の保護が芸術を攻撃するものとなること

どうして「フランダースの犬」の大人たちは意地悪なのだろうか?

 あの作品に登場する大人たちはほとんど意地悪というかネロの扱いがひどい

記憶があります。

優しいのっておじいさんと、ネロを探しに来る審査員の人くらいじゃなかったかな。

なんでだろ?と思ってましたが、これはどうやら作者のフランダース人に対する印象が

元のようです。作者曰く、

フランダース人とワロン人に、フランス人の礼儀正しさはみじんも

見られません。

彼らは乱暴で不作法、たとえ都会育ちでも田舎者のままで、

「乞食党」の御しがたい厚かましさは鳴りを潜めています。

仲間には優しく、畜生に厳しい。利口で辛抱強く、

慎ましいうえに勤勉で、よいところはいくらでもある人たちですが、

礼儀はわきまえていません。

ストーリー上の過剰演出かと思っていましたがそうでもないようで…。

死去。そして物語は日本へ。

1908年、ウィーダは亡くなります。

ベストセラー作家の死に、新聞には長い追悼記事が掲載されます。

ニューヨーク・タイムズに載ったその記事を見た日本人外交官が、

「フランダースの犬」を読み、日本に送ります。

こうして日本に「フランダースの犬」が来たのです。

ハッピーエンド化するフランダースの犬

ネロは幸せな人生を送りましたとさ。

本ではここから第二章に入り、物語の分析、知られていない真実などが

どんどん出てきます。

 

さて、基本的に「フランダースの犬」は悲劇・バッドエンドです。

しかし、アメリカで映像化されるときは「ハッピーエンド」化しています。

(日本ではハッピーエンド化されていない訳ではない)

なぜか?その分析対象として、5作の映画が紹介されています。

 

「少年はその後、愛する少女が暮らす家に引き取られた」

「ネロを評価した審査員の家に引き取られた」

「コンクールで優勝し、”旦那さん”の家で過ごしている」

「大聖堂で”生きている元気な”ネロを抱きしめる」

「ネロの葬儀は夢オチ」

 

以上がその5作の結末なのですが…ちょっと待てええええええええ!

あの結末に流した俺達の涙を返せええええええええ!

著者の映画に対する評価も徹底的に低評価で、ある一つにおいては

どんな風に分析しようとも、はなから何も得られそうにない。

この映画を最後まで鑑賞する事自体、時間の無駄である。

とか

アメリカの実写映画五作品は、いずれも国内外で成功を収めたとは

言いがたく、もちろんフランダースではまったく知られていない。

映画史における存在意義もほとんどない。

とまで言い切ります。

どうしてこうなった?

アメリカの鑑賞者が自国の価値観と自分自身の信頼を失わないように

できている。

そのように作らなければならなかったからではないか?というのです。

貧乏といっても原作とくらべてればたいしたことはなく、

顔が汚れていたり、りんごを1個盗んだりすることにすぎないのだ

と、まるで

トム・ソーヤのような存在

として描き、

アメリカのネロが決まってアメリカンドリームを体現

し、最後に家族ができる事で

この先(キリスト教的な)しつけがなされる事が約束された、

めでたし、という終わり方だ。

最終的に、

物語は薄っぺらく、アメリカの価値観の宣伝である。

製作者たちが原作の結末を受け入れられず、

また映画の興行的に「バッドエンドは受けない」との判断から

このような改変が行われたのではないでしょうか。

日本では大ヒット

どうして「フランダースの犬」だったのか?

これは「誰がこの原作を選んだのか?」という事なのだが、ぶっちゃけ

スポンサー、「カルピス社」の意向です。

当時のカルピス社の社長は熱心なキリスト教信者で、シリーズを

単なる娯楽ではなく、キリスト教とそれがよって立つ価値観を

日本の若い世代に広める絶好の機会だと考えたのだった。

さて、著者は日本のアニメをどう評価したのか。

この辺りから現地のフランダースにおける作品の扱いにも触れられていきます。

まずはアニメの評価から。

まず何よりもアニメというジャンルにおける傑作である。

業界はこの後、底の浅い感動を求める横並びの傾向を強めていくが、

そのなかで熟練の技とノウハウを示す貴重な一品だ。

作画のスタイルがすばらしく、ユーモアも優れている。

そのうえ、物語と登場人物に対する愛情がほとばしっている。

テンポは完璧で、自然と四季の移り変わりに合致している。

物語の構成ははっきりしており、毎回見覚えのある場面が

はさまれるのにもかかわらず、飽きさせない。

べた褒めです。

ここまで褒められると、アニメを見た人間としては嬉しいですね。

現地ではどう見られるか

こんどはフランダースでの扱い。

まず、現地ではアニメはもちろん原作ですら埋もれていることを

覚えておいてください。その上で。

まず、現地フランダースではアニメの風景がオランダに見えるそうです。

これは日本人にとっては「ふーん」くらいで済むかもしれませんが、

現地ではとてデリケートな問題のようで。

フランダースがオランダのように見えるというのは、

大勢のフランダース人にとって我慢ならないことだ。

どれくらいデリケートな問題なのかというと、

日本人を中国人と混同することに近いかもしれない

らしいです。

 

最終話、ネロが天使に囲まれるシーン。

日本だと宗教的な印象をうけ、涙を流した人も多いですが

筆者がアニメの映像を見せたフランダース人は誰一人として、

神父でさえも、その印象を宗教的であるとは表現しなかった。

ばかにしたような反応がほとんどで、天使の描写についても、

笑止千万、おめでたい、古くさい、大げさすぎると評され、

子どもだましと切り捨てる人までいた。

ボッコボコです。そうなんだ…。筆者は、

「この結末こそがアニメ版が外国でヒットしなかった理由ではないか?」

と分析していますが、ここまで評価が分かれたらそれはヒットしないですよね…。

「フランダースの犬」はいらない、アニメの聖地巡礼とかバカじゃないか

 もう「フランダースの犬」はいらない

日本人が「フランダースの犬の舞台であるアントワープ」に行くという行為は、

日本人なら理解できます。別にオタクの聖地巡礼だけが存在する訳じゃないです。

きっと、のどかな自然あふれる風光明媚な場所を期待していくでしょう。

そんなものはもう存在しないんですが。

この物語は観光局の方針にそぐわないのだ。

アントワープとしては、街とこの物語を結びつけて考えたくない。

年配の年代しか興味を持たず、若い世代は物語を知らないために

そっぽを向くような「古くさい」イメージにつながる

おそれがあるからだ。

アニメの聖地巡礼とかバカじゃないか

フランダース人としては、何百万もの日本人がひとつの物語の

思い出のためにアントワープの大聖堂を訪れ、その場にいることに

感きわまるなど考えられない。

フランダース人はこの種の感傷的な行為を小ばかにさえするし、

それがまた日本人の驚きにつながる。

凄い扱いされてますね…。

どうして好きではないのか

そして筆者が最後に問うのが

フランダース人はなぜネロとパトラッシュのことが

好きではないのだろう。

という事です。

それは、

フランダース人が本来受け付けない、あるいは認めたがらない

要素が入っている。

からではないか?というのが筆者の分析です。

つまり、フランダース人にとってフランダースの犬は

自分たちの黒歴史を記録し、性格の悪さをこれでもかと見せつけ、

村人根性をでしかなく、よそで作られたイメージに従う必要はない…。

そりゃまあ黒歴史をこれでもかと示された揚句に自分の駄目なところを

これでもかと示されたら好きになるわけがないですよね。

まとめ

以上ざっくりと中身に触れてきましたが、世界でこんなに扱いが違うのかと

驚きました。自分たちの知らない別の物語ってこんなに驚きがあるのかと

改めて思いましたね。

本当に面白いので、読んでみてください。

 

 

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【書評】100年近く読み続けられる”芸術の魂”とはなにか? ロバート・ヘンライ『アート・スピリット』感想。

ロバート・ヘンライ

『アート・スピリット』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

画家が追い求めた”美”や”幸福”とは何だ?!

もうちょっと詳しく

ロバート・ヘンライ(1865-1929)はアメリカの画家であり、美術学校の教師

だった人です。

 

その講義や書簡をまとめたのがこの本です。

「画家の講義」なんて絵を書かない奴が読んでも面白いか?と

思うかもしれませんが、これは滅茶苦茶面白いですよ!

著者のはしがきで

ここにあげた意見に読者のすべてが賛同するとは思わないし、

助言に従う必要もない。

ここに書かれたことに腹が立って、全く反対の行動をとりたくなっても、

それはそれでかまわない。

自分の著作をこういう風に言い切る人、大好きです!

いや、いくらなんでも扱いが悪くね…?と思ったら、この続きがあって

本書の主題は美である―または幸福といってもいい。

美や幸福にいたる道筋は一つではない。

となるのだから、この客観さがすごいですよ。

ぼっち万歳?

「友達なんかいない…」「家に帰っても一人」「クリスマス?一人だけどなにか?」

等々、「ぼっち」を嘆く台詞は多々ありますが、

いろいろな意味で、孤立する事を覚悟しなければならない

とぼっちになることを覚悟せよと言い切ります。

人は共感を求め、仲間を欲しがるものである。

一人でいるよりも、仲間といるほうがずっと楽だ。

だが、一人になって初めて、人は自分をよく知り、成長できる。

大勢に囲まれていたら、成長が止まってしまう。

おまけに「成長したければぼっちになれ」みたいな事までいいます。

まーたしかにRT稼ぎとか、ウェーイみたいな感じの人って本人は

「そこまでか…?」な人もいますしねえ…。

てことは、人脈多くてSNSアカウント強者で成功してる人って、

ものすごい成功者なのでは…?

「社畜vsフリーランス」?

人間には二つの階級がある。その一方は、アイデアをもち、

多分それを心から信じているが、「成功」を手に入れるために、

それを修正する。

もう一つの階級の人びとは、信じられるアイデアを持ったら、

最後までそれを信じとおす。成功しようが失敗しようが関係ない。

先にあげた階級は、世間の大多数を占める。

そして、彼らはみな奴隷である。

第二の階級だけがこの世における完全な自由人である。

ここだけならば「社畜はクソ!フリーランス万歳!」

で終わりなんですが、そうではなく。

ひどい貧しさから脱けだせない人々がいる。

監獄に送られる人々もいる。

とちゃんと書いてあるあたり抜かりは無いですね。

戦え!そして諦めろ!

画家の書いた本なら「芸術は素晴らしい!絵を描いて生きていける!」

なんて書いてあるかと思いきや、超現実的な事が書いてあります。

ものごとはなるようになる。

芸術家の人生は一つの闘いであり、そこでは大きな経済活動が

くりひろげられる。

それは、この世の重荷にもかかわらず、純粋な自由の瞬間のなかで

得られるたぐいの経済である。

はあ。あーなるほどそういうことねー(分かってない)。って読んでいたら、

いきなり殴りかかってくるのがこの本。

人が画家と称するなら、その人が絵を描くとき、そこには

この純粋な自由が存在するはずだ。

つまり、画家は画家として生計を立てることをあきらめ、他の手段で金を稼がなければならないということだ。

これはおおむね真実である。

おおおおーい!そんな夢をばっさりと切り捨てて良いんかーい!

と思ったものの、これをきっちり書いてあるあたりが読み続けられる本である

理由かもしれません。

まとめ

「画家の講義」をまとめた本という事で、ひたすら線の書き方や色の使い方等を

書いた本かと思いきや、その実体は人生への熱い思いとも言えます。

やさしいだけでなく厳しい事も書いてあり、教師として知られる著者の

本領発揮と言えるでしょう。

絵を描く人だけでなく、ハンドメイドが好きな人にもお勧めです。

 

 

 

 

 

 

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グラフを見れば誰でも見抜けるらしいが騙されてると思うので書いておく。

ツイッターのタイムラインで見かけたこのグラフ。

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どう考えても印象操作しているようにしか見えないので

突っ込みを入れようと思う。

まずは二つの赤枠を見て欲しい。

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左と右の枠内数字が明らかにずれている。

左の赤枠が6100~6900に対し、右の赤枠が7500~8300である。

右の赤枠は「15~64歳人口」の目盛だが、このずれを直せば、

こんなところで他の線と交差するはずがないのである。

これは、本来あり得ないものを作りだした意図的な印象操作と言って良いと思う。

次に「定年退職の枠を超えるほど採用が増えた」というのも

この印象操作により読み違えを誘発されたのだと思う。

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黒色でおおよそ8000の位置にある線が政権交代時の15歳~64歳人口である。

とりあえず8000万人いたとしよう。それが最近では7500万人ほどに減少している。

マイナス500万人くらいだ。

対して、ピンクで示してあるのが政権交代時の労働力人口である。

これは交代時およそ6500万人だったのが、現在だとおよそ6800万人である。

プラス300万人くらいだ。

黄色が実際の就業者数だ。

こちらは政権交代時およそ6250万人くらいだったものが、最近は6650万人くらいだ。

プラス400万人くらいだ。

「定年退職により採用枠が空き、その分の雇用枠を埋める以上の採用がある」

という事だが、それならば就業者数が500万人以上増えていないといけないが、

実際は400万人くらいでしかない。

100万人くらい埋まっていないうえ、それ以上の採用があるなどとても

言えない状況である。

よって、この説は無理筋であるといえよう。

 

さて、ここまではグラフの目盛を操作する事で印象を操作している事、

それによって引き起こされた説の誤りを説明した。

しかし、もう一つ重大な事が操作されている。

まず、新しくタイトルに線を引いた図を見て欲しい。

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就業者数、労働人口のところに赤線を引いた。

15歳~64歳人口のところに青線を引いた。

3っに分けなくていいのか?と思われるかもしれないが、これで良いのだ。

なぜか?それは含まれる数字が関わってくるからだ。

まず青線、15歳~64歳人口についてだ。

これは何もややこしくない。読んで字のごとく、「15歳~64歳の人口」だ。

ここに14歳は含まれていないし、65歳も含まれていない。

しかし、就業者数と労働人口は違う。ここは「働いていれば」含まれるのだ。

65歳だろうと働いていれば、就業者数にも労働人口にも数えられている。

分かりやすく説明するために、人数をすくなくして説明しよう。

 

10人しか人間がいない世界があるとしよう。

全員が一つの会社に勤めていているので、就業者数・労働人口は共に10人。

うち一人(Aさんとしよう)は64歳だ。

Aさんが65歳の誕生日を迎えたので、15歳~64歳人口は9人になった。

しかしAさんはそのまま同じ会社で働き続けたので就業者数・労働人口は10のままだ。

ここに、「就業者数・労働人口」と「15歳~64歳人口」との間にギャップが発生する。

 

つまり、「就業者数・労働人口」と「15歳~64歳人口」とは関連性が弱いのだ。

それを堂々と「定年退職で枠が空いた」証拠としてだすのはちょっとおかしいし、

「就業者数・労働人口」は「枠を埋めた」証拠としては根拠が弱いのだ。

 

すべてをひっくるめると、

このグラフを持って「ドヤあ」とするのは恥ずかしいですよ

ってことなのだ。

 

まあ俺はただの無能無職なので聞き流してくれ。

うちのこと一緒に神戸の天使のすみかまで行ってきた話。

 

 首軸の交換も完了したので、

www.takanikonikosblog.com

 神戸のボークスにある天使のすみかまでうちのこと一緒に行ってきました。

www.volks.co.jp

大阪からだと電車一本で行けるので便利ですね。

交通費が安いのは阪急か阪神。

ボックスシートが好きな方はJRもあります。

 

 

今まで行った事のある天使のすみかは大阪・神戸・名古屋の三つですが、

ホームが大阪、好きなのが神戸、面白いのが名古屋だと思ってます。

神戸は展示してある子がかわいい。

名古屋は「ぅゎょぅι゛ょっょぃ」のPOPが忘れられない。

そんなわけで神戸に連れていくにはちょっと緊張するんですよね。

それはそれとして。

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来たよ!

無事に着きました。

この時点でトランクの重さに疲れ始めているので”無事”とは微妙に言いにくいですが。

 

いつものぬいぐるみ達。

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ぬいぐるみ集合!

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次はこれかな

積読を減らそうとすると…

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あっ

物理的に崩れますよね。

 

ソファがあるならやらざるを得ない。

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あるならやるよね

そして強調される一部分。

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どーん

と、ここまででおよそ40分ほどいたので撤収しました。

 

頻繁に良ければいいのですが、トランクが重すぎて修行レベルで大変です。

今でも両肩が筋肉痛です…。

体力つけねば!

 

といったところで、うちのこと一緒に神戸の天使のすみかまで行ってきた話でした!

 

 

 

 

 

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ドルフィードリームのヘッドに起きたひび割れと、首軸を交換した話。

新春早々ネタに走ってもらったうちのこですが。

 

www.takanikonikosblog.com

 ヘッドにひび割れが発生している事が判明しました。

まずはどの様にひび割れしているのかご覧ください。

 

f:id:takanikoniko:20190210222419j:plain

矢印の箇所に注目

これはヘッドパーツを下から見て、この穴にボディとの接合パーツが入ります。

うちではヘッドとボディを別に保管しているため、抜き差しの際に負荷が掛かった

のではないでしょうか。経年劣化も関わっているかもしれません。

これだけではそこまでたいした事ではないように見えますが、今度は内側からの

写真をご覧ください。

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ヘッド内部

この有様です。

まずはこのひび割れを修復しなければなりません。

修復が終わったとしても再発は確実なので、

この界隈では有名な”あさちゃんち”の首軸の購入を決意。

 まずはひび割れの修復から。

公式によると、ソフトビニールが素材らしいので、

www.dollfiedream.tokyo

 東急ハンズに行って「ソフビ用の接着材ってどれが良いんですか?」

と相談して教えてもらったのがこちら。

www.bond.co.jp

 ありがとう東急ハンズ梅田店さん。

umeda.tokyu-hands.co.jp

 肝心の修復作業ですが、接着剤の臭いにやられて撮ってません。

皆も換気には注意しましょう。意外ときついですよ。

その後一日置いて、首軸の作業に入ります。

まずは首軸の紹介。

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左:新首軸 右:これまでの首軸

左側の白色のが新しい首軸で、右側のがこれまでの首軸です。

(うちのこは旧型フレームです)

組み込む前に、新しい首軸を説明書に記載されている番手のやすりで

ヘッドに入るように削って置きます。

(その後で、「もっと細かい番手のやすりでスベスベにするといいよ!」と

同じカスタマーさんのヘッドをお迎えした方からアドバイスを頂いたので実行済み)

では組み込んでいきましょう。

この段階では他の骨格と繋がっているので、分解します。

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分解位置

この穴の奥にねじがあるので外します。すると、こんな感じで外れます。

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分解完了

矢印の中にナットがあるのでなくさないようにしましょう。 

後は置き換えるようにセットすればいいので簡単ですね。

このパーツは外皮カット推奨なのですが、今回はしていません。

いやだってここからさらにミスってうわあああああああってなるの嫌だよ…。

おまけにまた不穏なものを見つけてしまった…。

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不穏だ…

ここ、割れるような箇所か…?

 

 

とりあえず、組み込み完了したので

 

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神戸のすみかにて

行ってきたよ!

この話は別の機会に。 

 

 

 

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【書評】大阪のビルがある風景 石原祥『大阪ビル景』感想。

石原祥

『大阪ビル景』

 

を読んだよ!

 

何故か僕の何時か読みたい本としてブックマークされていたこの本。

結構長い期間そのカテゴリーに入っていたんですが、ついに読みました。

 

が。

今読んだら、「何故これをそんなに長期間ブックマークしていたのか?」

と疑問しか浮かびませんでした。

ぶっちゃけ文がそんなに面白い訳でもないし、ほとんどの建物が外観だけです。

まあ「大阪のビルがある風景」としては内容に偽りは一切ありませんが。

大阪に住んでない人間にとっては興味深いのかもしれませんが、

地元民としては「ふーん」で終わりですね。

そんなにおすすめでもないので、大阪のビルに興味があるか、

どうしても本を読んで時間をつぶさなければならないならばどうぞ。

  

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【書評】日本茶を飲もう! ステファン・ダントン『フレーバー茶で暮らしを変える』感想。

ステファン・ダントン

『フレーバー茶で暮らしを変える』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

日本茶の可能性は無限大だ!みんなで飲もうぜ!

もうちょっと詳しく

これ確か、ツイッターで見て知ったんじゃなかったかな。

 

さて中身ですが、フランス人ソムリエのステファン・ダントンさんが、

日本茶に出会い、

日本茶をもっと多くの人に飲んでほしい。

茶道を知っているかどうかなど関係ない。

私は、日本茶を楽しむための入り口として、

フレーバー茶を開発した。

という事で、

日本茶の入れ方から始まりフレーバー茶の組み合わせ等を紹介している本です。

日本茶を入れよう!

さて入れ方ですが、ここで講釈垂れたらその時点で興味がなくなりそうです。

ステファンさんも、食卓から日本茶が消えつつある理由について

その最大の理由は日本茶が面倒だという思い込みにあると思う。

道具を揃えること、湯の温度や茶葉の分量を量ること、

湯を沸かすことすら面倒だという人もいる。

って書いてますしね。

ついでにいうと、「茶道」とセットで紹介されてしまいがちなので

海外でも「面倒なもの」扱いされてるそうですよ。

なので、ここでも実際の手順は省いて、紹介されている入れ方を挙げるだけにします。

①お湯出し

②水出し

③煮出し

ここまでは聞いた事がある方法でしょう。

④ミルク出し

⑤炭酸・お酒割り

はああああああああああああああああああ?いやいやそんなのありなのか…?

と思ったんですが、冷静に考えたら「ほうじ茶ラテ」とかあるし、

ウーロンハイとかもあるんだから何もおかしい事はなかったんだった…。

思いつかなかった…。

炭酸で割ってみた

いきなりミルク出しに挑むのはちょと怖かったので、炭酸割りに挑んでみました。

……

………うーん。

とりあえずお茶:炭酸を5:5で割ってみましたが、どうも微妙…。

お茶があまり出てなかったのかあまり味がしなかったんですよねえ。

お茶を渋めに出すか、炭酸の量を減らすか、微炭酸のものを使えば

良かったかもしれません。

コーヒーと炭酸を合わせた「コーヒーソーダ」というものもありますが、

それとくらべると、お茶×炭酸の方が飲みやすいと思います。

ところでフレーバー茶ってなんだ?

日本茶にそれ以外の食材などの香りをつけたものですね。

紅茶とかだとよくあるんですが、それを日本茶でやるところが発想の力ですね。

これはさすがに今すぐ飲めないので、「いつか飲みたい」リストにでも

入れておきましょう。

それぞれの組み合わせも載っているので、気になる人は自作できますので

挑んでみてはいかがでしょうか。

(材料については「○○を何グラム」といった書き方はしてないので、好みの配合

を見つけて下さいというスタンスのようです)

 

まとめ

お茶の入れ方が丁寧に書かれていますので、「えーめんどくさい」という人でも

大丈夫です。

うちはいつも水だしで飲んでますが、やっぱり落ち着きますし美味しいです。

一度ゆっくり”お茶”してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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錬金術士になって遊ぶパズルゲーム、Opus Magnum終わったよ!

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スタート画面

ウインターセールで安くなってたので買った、Opus Magnum(オーパスマグナム)

のストーリーが終わったよ!

前から欲しかったので滅茶苦茶遊んでしまった。時間泥棒だよほんと。

 

ストーリークリアしてから画面キャプチャしたので、ホントの初見とは少し違うと

思うんですが紹介していきましょう。

上の画面かでクリックすると

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ミッション画面

この画面になります。

赤枠がチュートリアルの章。

青枠が各ストーリの章。全部で5章ですね。

黄色枠がエクストラの章。

緑枠が各章のミッション等が表示されるエリアです。

チュートリアルを飛ばして、1-1「精製された黄金」に挑戦しましょう。

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ミッションスタート

さてこちらが実際にパズルを解く画面です。

赤枠が目標となる物。

緑の枠が材料。

黄緑の枠が作業エリアで、

青色が指示を出すエリアです。

何に指示を出すか?というと、

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指示を出す

薄紫色の枠にあるものを使って材料などを動かすのですが、どの様に動かすかという

指示を出すのです。

橙色の枠にあるものを使って材料などを変化させます。

実際に僕が作ったのがこちら。

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完成図

動かしてみましょう。

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動かしてみよう!

こんな感じで動きます。

パズルが解けたと判定されたら、

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最終結果

この画面になります。

この画面では「コスト」「サイクル」「エリア」の3つが表示されます。

それぞれ、

「どれくらい構造(薄紫の枠の物)や象形文字(橙色の枠の物)を使ったか」

「どれくらい指示を出したか」

「どれくらい作業エリアを使ったか」

が表示されます。

これは「少ないほどいい」と思うかもしれませんが、このゲームでは

『解き方は自由』なので、一概にそうとは言えません。

遊んだ感じだとコストを減らそうとするほどサイクルは増えますし、逆もしかり。

どれか一つを減らそうとすると確実に他のものが増えます。

自分の好きなものを減らしたり、ぎゃくにトコトン増やしていくのも遊び方の一つ

ではないでしょうか。

 

さて、そうやって遊びながら最終面までクリアしエンドロールが流れて

終わったー!と思っていると、エクストラミッションが解放される訳ですが。

ここからが本当のOpus Magnumだ

とばかりにエリア制限、新ギミック等が登場してきます。

まだ一つも攻略できてません!ほんとこれまでのは何だったんだよ!

おまけに自分で問題を作れたり、他の人が作ったパズルを解けたりと

ほぼ無限に遊べるゲームです。

 

パズル好きにはもちろん、改善とか無駄を削るとかが好きな人は楽しいよ!

store.steampowered.com

 

 

【書評】ロンドンを清潔にしよう! リー・ジャクソン『不潔都市ロンドン』感想。

リー・ジャクソン

『不潔都市ロンドン』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

ロンドンは汚かった!ゴミや病気にあふれる街はどの様にして清潔になったのか!

もうちょっと詳しく

このブログではたびたび登場するイギリスのロンドン。
www.takanikonikosblog.com

www.takanikonikosblog.com

この二冊の本は、同じテーマを扱っています。上を底本にして、下の児童文学が

書かれています。

そのテーマは、病気と都市の下水のかかわりについてです。

今回の「不潔都市ロンドン」は下水についても扱いますが、

それ以外にもゴミ、墓地、トイレに住宅事情ともっと広範囲です。

 

それにしても街を清潔にするというのはこんなにも難しいのかと

思い知りました。

予算、知識、児童労働など当時の問題もありますが、

人間は意外と綺麗好きじゃないんだというのが一番の発見です。

「禁酒ツアー」に参加した失業中の紡績工は、

「一番ひどかった罰は、毎朝手と顔を洗わないといけなかったことだ」

と述べている。

「酒を断つよりも手と顔を洗う方が嫌だ」みたいな感覚って今考えると

不思議でしかないですね。

それから、

社会のピラミッドにおいて、大部分を占める底辺の人々の境遇は、

上の方にいる者にとってまったくの未知だ。

広い底辺は、貧困、無知、堕落、犯罪、不幸で構成されている。

この辺りは今も昔も変わりませんね。

街は清潔になりましたが、変わらないものは変わらないのでしょう。

 

まとめ

「都市を清潔にする」というのはすさまじい時間と労力がかかるというのが

よくわかる本です。

その分、本自体のページ数も多いので読むのは大変です。

また、衛生について民営化することのデメリットがまる見えになる本でもあるので、

お住まいの自治体が民営化しようとしていたら読んでも良いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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【書評】なぜオカルトは否定しなければならないのか 菊池聡『超常現象の心理学』感想。

菊池聡

『超常現象の心理学』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

UFOに宇宙人、霊に超能力。それに血液型診断まで。

この世にはびこるオカルトをどうして人は信じてしまうのか。

そして、オカルトを否定しなければいけない理由とは。

 

もうちょっと詳しく

 

UFOや宇宙人はいるか?

幽霊はいるのか心霊写真は本物か?

占いから血液診断まで、この世にはいろいろな超常現象・オカルトが

あります。

それらについて、なぜ人は信じるのか・どうして否定されなければならないのかを

書いた本です。

「宇宙との交信がー」とか「あなたの苦しみは祖先の霊が」とかいうのを

真面目に信じている人はかなりムカつく内容だとは思います。

逆に、信じていない人にはとっても面白いんじゃないでしょうか。

なぜ人はオカルトを信じるのか?

”幸運を呼ぶ壺”を筆頭に、怪しい話はいっぱいあります。それ以外にも

”気の持ちようで人生は変わる”

”人には隠された能力がある”

”これを飲めばどんな病気でも治る”

なんてのもありますよね。

だが、

人生を未知の土地を旅することにたとえれば、

(中略)

オカルトの言葉で塗り固められた地図には、あちこちに宝の在処や

いいことばかが書き込まれている。

(中略)

オカルト地図をありがたがったあげく、道に迷って行き着いた先が

失恋の繰り返しくらいならいいが、最悪、疑似医療でボロボロになるか、

カルト教団行きということになりかねない。

なのになぜ人はオカルトを信じるのか?

”幸運がな人になりたい”

”人生を変えたい”

”自分には眠っている能力がある”

”死にたくない”

そう、

オカルトは基本的に人の願望に忠実なのである。

だから人はオカルトを信じてしまうのだ。

なぜオカルトは否定しなければならないのか

人の願望に忠実なオカルトをなぜ否定しなければならないのか。

別にUFOが飛んでいたり、幽霊がいても良いではないか。

別に筆者も何でもかんでも否定したいのではなく、

霊能や超能力といったオカルトを批判的に考えなければならない

大きな理由は、それらが疑似医療としての診断と治療に直結

しているところにある。

(中略)

こうしたオカルト治療・民間治療に頼ったために適切な初期医療が

遅れ、早期に発見すれば治療可能であった病気が決定的に手遅れになる

ケースだ。

つまり、「オカルトを頼る事で適切な治療が受けられない」という現実の危機

をなんとかして回避するために否定しなければならないのだ。

血液型診断は否定されなければならない

雑誌、朝のニュースにワイドショーなどいたるところで「血液型診断」「血液型占い」

があふれている。

「今日のA型さんはうっかりに注意」

「B型さんは周りと協調を」

「O型の人は昼ごはんのラーメンがラッキーアイテム」

「AB型のあなたは挨拶を大切に」

なんて文言は見ない日はない。

しかしである。

こう言った血液型に基づく判断・診断は否定されなければならない。

まず第一に、証拠がない。

なにせ一番最初に言い出した学説が消え去ってしまった。

第二に、これはハラスメントになりうる。

なにせ特定の血液型だというだけで、悪いイメージを押し付けられるのだ

なにを言っているんだ?と思うかもしれないが、

「男なんだから…」

「女なんだから…」

というのがハラスメントだというのなら、

「A型の人は…」

「B型の人は…」

とうのがなぜハラスメントではないというのか。

 

 

まとめ

オカルトに対して否定するだけでなく、なぜ否定しなければならないのか

をきっちりと書いた本です。

頭ごなしに否定するのではなく、「証拠がない」という形で否定していくのも

すばらしいと思います。

文章も読みやすいですし、前提となる知識もほぼ必要ないので

ぜひ読んでみてください。

 

 

 

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