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【書評】ロンドンを清潔にしよう! リー・ジャクソン『不潔都市ロンドン』感想。

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リー・ジャクソン

『不潔都市ロンドン』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

ロンドンは汚かった!ゴミや病気にあふれる街はどの様にして清潔になったのか!

もうちょっと詳しく

このブログではたびたび登場するイギリスのロンドン。
www.takanikonikosblog.com

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この二冊の本は、同じテーマを扱っています。上を底本にして、下の児童文学が

書かれています。

そのテーマは、病気と都市の下水のかかわりについてです。

今回の「不潔都市ロンドン」は下水についても扱いますが、

それ以外にもゴミ、墓地、トイレに住宅事情ともっと広範囲です。

 

それにしても街を清潔にするというのはこんなにも難しいのかと

思い知りました。

予算、知識、児童労働など当時の問題もありますが、

人間は意外と綺麗好きじゃないんだというのが一番の発見です。

「禁酒ツアー」に参加した失業中の紡績工は、

「一番ひどかった罰は、毎朝手と顔を洗わないといけなかったことだ」

と述べている。

「酒を断つよりも手と顔を洗う方が嫌だ」みたいな感覚って今考えると

不思議でしかないですね。

それから、

社会のピラミッドにおいて、大部分を占める底辺の人々の境遇は、

上の方にいる者にとってまったくの未知だ。

広い底辺は、貧困、無知、堕落、犯罪、不幸で構成されている。

この辺りは今も昔も変わりませんね。

街は清潔になりましたが、変わらないものは変わらないのでしょう。

 

まとめ

「都市を清潔にする」というのはすさまじい時間と労力がかかるというのが

よくわかる本です。

その分、本自体のページ数も多いので読むのは大変です。

また、衛生について民営化することのデメリットがまる見えになる本でもあるので、

お住まいの自治体が民営化しようとしていたら読んでも良いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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