【書評】俺たちに憲法を守る義務はない?『伊藤真の憲法入門』感想。
伊藤真
『伊藤真の憲法入門』
を読んだよ!
ざっくりまとめ
憲法とは何かをがっつり解説してくれる本
もうちょっと詳しく
司法試験対策などの講座を行っている予備校「伊藤塾」の設立者でもある、
伊藤真さんによる憲法解説本です。
そのため、「入門」といってもぬるくは無いです。
しかし、文章の読みやすさはさすがですね。
考えながら読む本ですが、すらすらと読んでいけます。
憲法の最大の目的とは何か?
憲法は何のためにあるのか?
憲法の最大の目的とは人権の保障です。
国家が人間の権利や自由を法律で制限しようとした時、
それを制限するために憲法があります。
憲法を尊重し、守らなければならないのは誰か?
憲法第99条に
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、
この憲法を尊重し擁護する義務を負う
つまり、憲法に従わなければならないのは国家なのです。
個人の尊重とは
社会のために個人が犠牲になってはならないという価値観=個人の尊重
この考え方が憲法の価値観です。
故に、色々と揉めるのですが…
何故表現の規制はよくないのか
良く炎上しているのを見る「表現の規制」。これについても解説されています。
だめな法律ができる
↓
新聞・テレビとかで「あれはだめだ」と表現する
↓
それを見て、だめな法律を作った議員を落選させる
↓
ましな議員を当選させる
↓
最初に戻る
というのが、民主主義の基本的ルールなのです。
表現を規制すると、このループが壊れてしまいます。
すなわち、民主主義のルールが壊れるのです。
だから、表現の規制を簡単にしてはいけないのです。
まとめ
憲法って中身を読んだ事もないですし、読んでも何が何やらさっぱりわからない
と思うので、こういった入門を読む事をお勧めします。
改正も話題になっているので、一度読んでみてはどうでしょうか。
僕が読んだのは古いので、新しい方はこちら
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