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【書評】あの人はどうしていつも楽しそうにして成功しているんだろう? マーティン・セリグマン『オプティミストはなぜ成功するか』感想。

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マーティン・セリグマン

『オプティミストはなぜ成功するか』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

 楽観主義者を「オプティミスト」と呼び、悲観主義者を「ペシミスト」と呼ぶ。

この二者を対比するときに使われる有名な話がある。

二人の人間がいて、一人はこう言った。

「まだコップに半分は水がある」 

もう一人はこう言った。

「もうコップには半分しか水がない」

物事の見方には楽観的・悲観的の二つがあって、成功者は大抵楽観的だ。

じゃあ「どうして楽観的な人は成功するのか?」を解説してあげよう…

とでも思ったか?

この本は、「楽観主義者になる方法」だよ!

もうちょっと詳しく

 いきなりタイトル詐欺みたいな事になってしまいましたが、事実でございます。

日本語のタイトルが

「オプティミストはなぜ成功するか」なのに対して、

英語のタイトルが

「LEARNED OPTIMISM」なんですよね。 

 なのでもうちょっと固く訳すと、「楽観主義を習得する」といったところですかね。

さて、以前読んだ『「うつ」病気か甘えか。』という本の中で

 

 

うつ病は病気である。

しかし、「うつ病」という記号は、病気か甘えかわからない。

 という一節がありました。

つまり「うつ病」の解釈が広がってしまっているという事ですね。

同じように、この「オプティミストはなぜ成功するか」の著者はこう言っています。

アメリカでは、近年「うつ病」という言葉は重症の精神病だけを指す

のではなく、もっと広い意味を持つようになりました。

挫折にあった時、誰もが感じる意気消沈した状態にも

「うつ病」という言葉を使うのです。

ははあ、世界中で同じような状態なんだなあ…と思っていると、

「落ち込んだ状態」という意味もふくむ「うつ病」について、

そのもとにあるのは悲観主義であることを説明します。

ときました。

この本の最終的な目的は、

広義の「うつ病」は「悲観主義」によるところが大きいから、

「楽観主義」になって「うつ病」に対抗しよう

というものなのです。

 

さて、全体の構成は

第一部で楽観主義と悲観主義を説明し、

第二部で楽観主義のメリットなどを説明し、

第三部で楽観主義になる方法

を解説しています。

 

まず第一部に”自分の楽観度”を測るテストがあるのでそれをやりましょう。

結果が「楽観的」と出た場合は、この本を読む必要はないです。

「悲観的」と出た人はそのまま読み進めていってください。

ちなみに、私は非常に悲観的でした(トホホ…)。

 

第二部は

「楽観主義最強!仕事も勉強もスポーツもいける!なんだったら寿命まで!!」

でまとめられてしまうので別にいいです。

 

で、肝心な第三部。

方法は長いので割愛しますが、個人的に注目したいのが

「思い込みが本当だった場合の持つ意味」

です。

誰しも思い込んでる事なんていくつもあると思いますが、それが本当だった

場合の話ですね。

もし本当だったら、

たとえ私の思い込みが本当であるとしても、

それがどういう意味があるのだ、と自分に問うてみることだ。

と書いてあります。

例えば僕なんて、

「自分は駄目な奴だ…」って思ってますが、それが本当だった場合…。

え。

本当だった場合…。

自分は駄目な奴だ…というのが思い込みではなく本当だった…?

それがどういう意味があるのだ!

……

………

無茶言うな!

いやここから立ち直れたらもうどこからどうみても立派な楽観主義者じゃん。

どうしろって言うんですかね!

 

まとめ

 

以前読んだ 『「うつ」病気か甘えか。』とはまた別の方面から「うつ病」と

その根本ではないかと著者が睨んでいる「悲観主義」へ向かい合った本です。

第三部の方法なんて、実践しようとしたら結構な時間がかかりますし、

僕みたいに結局袋小路から出られなくなるかもしれません。

それでも、一つの作戦としては行けると思います。

読むならこっちですね。

僕が読んだのはこっちです。 

 

新装版はこっち。

 

 

 

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