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【書評】もうだめだ!『もう決断力しかない』感想。

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スティーブン・P・ロビンズ

『もう決断力しかない』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

意思決定はスキルだ!磨けるスキルなのだ!

もうちょっと詳しく

「意思決定」っと聞くと経営学の分野とかでよく見る単語ですが、

この本で取り扱っている意思決定はもっと日常の範囲も含めたものです。

なので「決断力」なのですね。

 

意思決定は万能か?

こういう本にあるまじきかもしれませんが、いきなりぶっこんできます。

意思決定のスキルを習得しても、

全ての結果が望んだとおりになるという保証はない。

あくまでも意思決定のスキルは結果を変えるのではなく、

勝率を上げるためのものという事ですね。

合理的とはなにか

二つの点を結ぶ直線がその間の最短距離であるように、

今自分がいる地点から到達したい地点までの最短距離が合理性なのだ。

確かに、寄り道なんかしない最短距離は合理的といえるでしょう。

ところが、「そんなもん無理」と断定されています。

・問題が明確ではない。

・判断基準や選択肢を全てリストアップ出来ない。

・どの判断基準や選択肢を重視すべきか完全にはわからない。

・必要な情報が全て集まるわけがない。

・選択肢を正確に評価できるわけがない。

要するに合理的な意思決定なんか非現実的なんだよって事です。

じゃあどうすれば決定の成功率をあげられるのか?

・自分の意思決定のスタイルは「論理的」か「直感」か?

・リスクをどの程度まで受け入れられるのか?

・自分に自信があるか?

・先送りをすることが多いか?

・衝動的か?

等々、自分の物事の考え方によって意思決定にも強みや弱みがあるので

それを知るべきだとしています。

 

自信がある事は良いことか悪いことか?

普通、「自分に自信がある」ことは悪いことではないと考えられています。

確かにそうですが、自信過剰は別の問題です。

自信過剰だと、

矛盾する証拠を無視したり、選択肢は少しでいいと考えたりする。

これは誰しも陥る罠だそうですよ。

先送りすることが多くて決められない!

「決断力がない」と嘆く人はこのパターンが多い気がします。

僕はこのタイプです。

慢性的にものごとを先送りする人は、自分の人生が迎えた状況に

うんざりしたり、変化を起こす方法が分からないために

罠にかかったように感じたいるする事が多い

そうです。ていうかめっちゃこれ僕の事です。

で、先送りする要因として

・傷つきやすい自尊心

・失敗への恐れ

・完全主義

・コントロールを失いたくない

・モチベーションの欠如

・頭の中が整理できない

・時間の調整がつかない

が挙げられています。いやほんとこれですわ。

だが、ほとんどの証拠が示している先送り傾向の第一原因は、

選択肢同士の衝突だ。

明確な違いがある選択肢ならともかく、似たようなものであるならば

どちらをとるべきか情報を収集することに時間を割いてしまい、

結果として判断を下すタイミングが遅くなってしまうのです。

そこで、

・あまり重要でない決定の場合は、とにかくどれかを選ぶ

・重要な決断をするときは、自分なりの制限を自分に課してみる

ことを勧めています。

え、自分なりの制限とかどうしたらいいんですか。

よりよい意思決定のために

上で少し紹介したもの以外にも意思決定の時に陥りやすい罠や、

気がつかないうちにとらわれている思い込み等へのアドバイスが書かれています。

そして、

先を見越して計画しないことが、

効果的な意思決定の唯一最大の障害とされている

決定する前に計画が必要で、

何もしないという決断は現状を維持するということ。

何もしないことのリスクを考えてみる

ことを勧めています。

そしてなにより

決定的に重要な決断とそうでないものを区別しなければ、

真に重要なものが不当に軽視されることになる。

として、「この迷いはそんなに重要か?」と考える事も大切だとしています。

まとめ

意思決定というと経営とかの分野かと思われがちですが、

この本はもっと身近な分野での話として進めてくれます。

読みやすいですし、数式やややこしい単語もないのでお勧めします。

 

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