【書評】記憶や臓器を売る話はあるが、人生全部売る奴なんているか?『僕の人生全て売ります』感想。
ジョン・フレイヤー
『僕の人生全て売ります』
を読んだよ!
どうして読もうと思ったのか?
完全にタイトルにやられました。
「僕の人生全て売ります」
とか卑怯だ!
ざっくりまとめ
ひたすら持物を売ってみた!
まあ、それだけ。
もうちょっと詳しく
ジョン・フレイヤーさんの部屋には物があふれていました。
(なんと隣の人が引っ越す際に、「もったいないから」と置いていったのも含めて)
「なんでこんなふうに物に埋もれて生活しなきゃならないんだ?」
「もう全部売ってしまえ!」
いくらなんでも思い切りが良すぎるだろ!
こうして、持物を徹底的に売っていきます。
まあ服とかは普通なんですが、「なんでこんなものが?」と思うものも出品され、
売れていきます。例えば、YESと押せるハンコ、塩入れと塩、入れ歯などです。
うん、なぜ売った!そして何故売れたんだ!物好きが多すぎるだろ!
他にも日本製しゃべるキーホルダー、もみあげ、手作りの25ドル札も売れています。
「しゃべるキーホルダー」は横山やすし師匠だし、「もみあげ」は本当に著者のもみあげを切ったやつだし、「25ドル札」なんて本物はこの世に存在しないジョークだというんだから自由すぎるだろ!
こんな感じで色々売っていきますが、ちょっと待ってほしい。
これってちょっと前流行った断捨離じゃねえのかと。
多分YES。
本にもこう書いてある。
持物を売って手に入れたのは、現実逃避して人生をリセットする口実と自由だけじゃない。気付けば僕は、それよりずっと貴重な体験を積み重ねていた。
同時に、この本は断捨離の本ではない。
物の捨て方が書いてあると同時に、「捨てたことで新しい人生が送れます」と
大体の本には書いてある。
しかし、この本には「新しい人生」については書いていない。
ひたすら「売ったもの」を記録している。淡々としてとすら言えるほどだ。
だから、断捨離を目的として読むのはやめた方がいい。
まとめ
まるで商品カタログのように売ったものが紹介されていくので、
面白いか?と問われると非常になやましい。
ただまあ、捨てるかどうか悩んでるときに勢いをつけるにはいいんじゃないかな。
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