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【書評】この世の社会調査はゴミだらけ!『「社会調査」のウソ』感想。

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谷岡 一郎

『「社会調査」のウソ』

を読んだよ!

 

 

どうして読もうと思ったのか?

 たしかツイッターでおすすめしてたのを見たんですよ。

なんか「数字に騙されないために」って紹介されてた気がする。

 

ざっくりまとめ

 この世の「社会調査」はゴミしかないから信じるな!

 

 

もうちょっと詳しく

 谷岡 一郎さん(本業は犯罪学、ギャンブル社会学、社会調査論)による、

「社会調査」のウソ・裏側を徹底的に暴く本です。

様々な調査に疑いの目を向け、実名で批判されている人もいるという、

結構過激な本です。(読んだ限り、批判された人に勝ち目はないでしょう)

ご本人いわく、

過激な内容につき、ずさんな調査(すなわち「ゴミ」)を

まき散らしている人々のうち、血圧の高い人は読まない方が

無難である。

過激ですねえ。

 

(以下、ゴミとは社会調査の事だと思ってください。)

 

さて中身は、

 

誰が社会調査という名のゴミを作っているのか。

マスコミとゴミの関係。

学者とゴミの関係。

ゴミの作り方。

ゴミをゴミと見抜く方法。

 

といった流れで進んでいきます。

 

究極的には、

 この世のゴミは「自分の都合のいい数字の為に製造されている」

という事になります。

その手段は、母集団の選択、こじ付け、恣意的質問、数字の改変から絵に至るまで様々です。

 

さて考えてみましょう。

『「オタクは犯罪を起こすから殺すべきだと思うか」

という質問を渋谷で質問した場合と秋葉原で質問した場合、

当然結果は変わりますよね。

もしこれがニュースになったばあい、表に出るのは渋谷の結果でしょうね。

 

もう一つ考えてみましょう。

「ハンバーガーを良く食べる人は肥満の人が多いという結論が出た」

という一文です。一見正しいように見えます。

しかし、朝昼晩におやつも加えて一日中ハンバーガーしか食べないという人が

どれくらいいるでしょうか。

実は「食べるから肥満」ではなく「肥満だから食べる」だったりしませんか?

 

と言った具合に、さまざまな操作方法と実例が挙げられています。

 

 

まとめ

真実であるようにに見える社会調査の結果も、その裏では様々な思惑が動いていて

結果としてゴミでしか無くなっている事がよくわかる本です。

何か気に食わない調査結果を見たら、これをヒントに言い返してみてはどうでしょう。

  

 

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