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二人の天才VSコレラ、勝つのはどちらか? 「感染地図」を読んだよ!

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なんか面白そうな本ないかなーとうろついていたら見つけた

感染地図

を読んだよ!

ざっくりまとめ

西暦1854年のロンドンにコレラが襲いかかった!

それに戦いを挑んだ二人の男がいた。

しかし、彼らが戦わなければならなかったのはコレラだけでは無かった。

“常識”とも戦わなければならなったのだ…

もうちょっと詳しく

西暦1854年の夏、ロンドンでコレラが大流行しました。

まず、コレラとは何か?

簡単にいうと、コレラ菌によって引き起こされ下痢による脱水症状により死亡する病気です。コレラ - Wikipedi

 

その大流行の謎に挑んだ二人の男たちの話です。

一人は疫学の父と呼ばれる、医者ジョン・スノウ博士。

もう一人は教会の副牧師、ヘンリー・ホワイトヘッド。

“疫学”という言葉は「集団を研究し、病気の発生・予防を研究する学問」です。

疫学 - Wikipedia

そのため、「いかにコレラを治療するか」というお話ではありません。

何故人はコレラになるのか?

そもそもコレラに罹らないためにはどうすればいいのか?

という事を研究した二人と、当時の都市構造や社会について書かれた本です。

 

当時の世界では病気の原因は瘴気つまりは「悪い空気」だと考えられていました。

この考え方のたちの悪いところは、「完全に間違いではない」点ですね。

確かに空気感染する病気というのはありますから。

しかしここで一つの疑問が浮かびます。

感染ルートが瘴気なら、なぜ背中合わせの場所で片方がもう片方の十倍もの犠牲者を生むのだろう?

そこからはひたすら追求と証拠集めに奔走します。

最終的には「飲み水を介して感染する病気である」と結論が出ますが、それは当時の常識「病気の原因は悪い空気である」に真っ向から喧嘩を売る事になります。

当然すぐに受け入れられるはずもなく、再び大流行が起きてしまいます。

その対策として飲み水に気を配った結果、正しかった事が証明されるたのでした。

 

そこそこ厚みのある本ですが、面白くて一気に読みました。

難しそうに思える本ですがかなり分かりやすく書かれているので、読み物としてお勧めです。

同時に、「自分は間違った常識にしたがっておないか?」と自問自答するきっかけにもなると思いますので、考え方を変えたい人もどうぞ。

 

 

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