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【書評】人生にひらめきの瞬間を! エドワード・デボノ『水平思考の世界』感想。

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エドワード・デポノ

『水平思考の世界』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

考え方を変えて「大発見の瞬間」を目指せ!

もうちょっと詳しく

この本は確か読書術の本で紹介されてたんじゃなかったけ…。

それで読みたい本のリストにブチ込んだ気がする。

そもそも”水平思考”ってなんなんだって話なんですが。

垂直思考と水平思考の違い

垂直思考が高い確実性を志向するものであるならば、

水平思考は低い確実性を志向する。

訳が分からないよ。

垂直思考は同じ穴をより深く掘ることであり、

水平思考は他の場所でやり直すことである。

なんとなくわかってきたぞ。

「Aから書き始めてZまで書け」という問題に対して、

A,B,C…Zとと書くか、

A,Zって書くやつの違いじゃないかなあ?

え、ずるいって?

だれも「Aから書き始めて”アルファベットの順に”Zまで書け」なんて言ってないよ。

そんなに水平思考推しなら、学校で教えればいいのに

まあ仮に上みたいなひねくれた事を言い出すようなのが水平思考だというのなら、

教えるわけがないよなあ。

そもそも

教育は先達がすでに掘ってくれた穴のありがたみを

分からせるように設計されているからだ。

教育がそれ以外のことをしようとすれば、混乱をもたらすだけだろう。

じゃあどうやったら水平思考ができるようになるの?

1.支配的なアイデアを認識すること

2.さまざまなものの見方を探し求めること

3.垂直思考の強い支配から抜け出すこと

4.偶然の機会を活用すること

の4つが基本原則らしい。

…まあ1と2はまあいい。3と4はちょっと待てと言いたい。

3ができる人なら、そもそも”水平思考ができている人”なのだから

いまさら「水平思考ができるようになる」必要はないし、

4なんか起こるかどうか分からないものに「出来るようになる」なんて無理だろう。

とりあえずは1と2が出来るようになるのが目標でもいいんじゃないか?

その他に気になった事

それはイカサマだ!

いかさまだという非難が強ければ強いほど、その非難を口にする人々が

実際には存在してもいない厳格なルールと仮定に縛られている

すべての段階で常に正しくなければならない

垂直思考の限界として挙げられているのがこれ。

「AはBである。BはCである。ゆえにAはCである。」

この三段論法が成立するためには二段目が正しくなければならないのだが、

そんなことがいつもいつも出来る訳でもないし、時間がかかかる。

これがまた弱点にもつながる。

垂直思考をする人が頭の中で考えることは予測がつくので、

他人に利用されやすいのだ。
他人に利用されやすい?

まあ確かに、AだからB→BだからC→CだからD…と数珠つなぎに考えるようなら

読みやすいと言えるだろうが…。

さてここでこの漫画に登場してもらおう。

 

 こちら、俺の大好きなシリーズなのだが(完結済み)この巻にこういう話がある。

奴は少々癖があるが優秀な男だ。放っておけば最善の仕事をするだろう。

バカ者。「最善」の仕事は大抵決まっている。

次に何をするか読みやすくてむしろ扱いやすい。

これに通じるところはありますけど、そもそも、

「読みやすい」以前に「読める」人間がどれだけいるのかと言う話でしてねえ…。

第一、そこまで人間は論理的に動くか?という疑問がある。

まあ、「利用されやすいから垂直思考は止めよう!」というのは誇張だと思います。

まとめ

突っ込みどころが多い感じですが、「これを読めば出来るようになる!」系の

本ではないですね。

「頭を柔らかくする」という目的の基礎としてはいいんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

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