もう人類必読でいいんじゃないか? 「おっぱいの科学」を読んだよ!
何か面白そうな本ないかなーとうろついていたら見つけてしまった
おっぱいの科学
を読んだよ!
すさまじく面白かった!
ざっくりまとめ
人はおっぱいを知らない!
もうちょっと詳しく
みんな好きですよね、おっぱい。
インターネット、雑誌、目の前のものなどおっぱいを見ない日は無いでしょう。
なのに、みんな「それ」が何か知らないんです。
人類が持つ特徴としてこれほど絶大な人気を誇り、現代でもなおビキニで包まれたり(中略)
じつは器官としての乳房の基本的な仕組みを私たちはほとんど知らない。
そんな大好きなのに詳しくは知らない人体の器官について書かれた本です。
もうタイトルの一人勝ちみたいな本ですが、中身は重厚にして驚愕です。
誰の為に胸があるのか?なぜ胸から母乳を飲ませるのか?
といった生物としての見方に始まり、豊胸手術はどうやってうまれたのか、
母乳について、粉ミルクとの関係、乳がんについてなど驚愕の内容が目白押しです。
まず最初に驚愕なのが、
「なぜ人間の胸が大きくなったのか分かっていない」
って事ですよ。
「生殖可能な事を示すために」というのはあまりに一方的ではないか?
という処から、生存に必要な脂肪貯蔵の為・直立時のバランスの関係等など、
日々議論が交わされているようです。
どうやら著者の方は「進化するに伴い濃い体毛を失った事で、子供を抱きかかえなくてはならなくなった。その状態で母乳を飲ませやすくるには胸が大きくなる方が生物として都合がよい」すなわち、授乳しやすくするため大きくなったというのが正しいと思っているようです。
その後も、日本がアメリカに占領されている時代に米軍からシリコンを盗んで日本人娼婦に注入された話にはじまり、母乳に含まれる化学物質の話、食物に含まれる物質によって思春期が速く始まる話、妊娠と乳がんの関係の話。そして男性の乳がんの事等、驚きの連続です。
複数人の母乳を調べたら800種類の細菌が検出された上にほとんど新種とか、人間には分解できないが腸内の善玉菌には分解できる(つまり餌になる)オリゴ糖が含まれているとかもう凄すぎですよ。
この本を読んで、気軽に「おっぱい」とか言いにくくなりました。
生まれたばかりのころから面倒見てくれた母親に感謝します。
分量はありますが前提となる知識は必要ないですし、
読みやすい文章ですのでお勧めです。