最後はいらなかった。 羽生善治「決断力」 感想。
ガチニート時代に読みたかったけどお金がなかった本シリーズ第40弾
羽生善治「決断力」
を読んだよ!
どうして読もうと思ったのか?
自分は「これ買おうかな?」「ここ行こうかな?」「ここ応募しようかな?」
って迷っているうちに売り切れ・閉店・募集終了という事が多くて、チャンスを逃してる感じがするんです。
これは俺に決断力がないからだ!決断力をつけよう!と思ったので読んでみました。
ざっくりまとめ
決断は勇気を試されることである。
もうちょっと詳しく
棋士の羽生善治さんによる決断力、ひいては勝負について書かれたエッセイ集です。
個人的に覚えておきたいのは、
- 勝負どころではごちゃごちゃかんがえない。
- 決断は、怖くても前に進もうという勇気が試される。
- 情報は「選ぶ」より「いかに捨てるか」
の3っつですね。
僕にとって最重要なのは2つめの「決断する勇気」ですね。
こうして「なるほど」と思う一方で、「何故入れた」と思うのが一番最後の
将棋の歴史には、日本が世界に誇れる知恵の遺産がある
という節。これは才能について書かれた章の一番最後であり、本全体の最後でもある部分になります。
ここだけが才能についてでもなく勝負についてでもない、ただ日本と将棋を褒めているんですよね。
どうして最後まで才能や勝負について書かなかったのか不思議です。
さて本全体としては、説得力もあるしタイトルに偽りなく決断する力について書かれているのでお勧めです。将棋を知らなくても読めますが、知っている方がより深く読めるでしょう。
先に金を上げるか、王が寄るかの違いである。
これを理解しようと思ったら、将棋を自分で指すしかありませんね。
もっとも、意味が分かるようになってから読むよりは先に読む方をお勧めします。