【書評】あなたは”どれで”死にたいですか? マイケル・ラルゴ『死因百科』感想。
マイケル・ラルゴ
『死因百科』
を読んだよ!
ざっくりまとめ
アメリカ人の死因をひたすら調べてみたら、こんな理由で死んでいた!
もうちょっと詳しく
「死因」と書くと、病死を始め「○死」という単語を思い浮かべるでしょう。
しかしこの本で書かれている「死因」は少し違います。
死にかかわる事をユーモアやブラックジョークで紹介しています。
なにせ一番初めの項目が「アイスクリーム」ですからね。
では、気になった項目をいくつかご紹介しましょう。
アイスクリームは恐ろしい。
第一項目である「アイスクリーム」です。いやはや恐ろしい。
移動販売車の縄張り争いで人死にがでて、移動販売車に買いに行こうとして交通事故にあい、虐待目的の商売人がいる。おまけに手作りアイスクリームに使われた卵で
サルモネラ菌に感染して死ぬ。
あ、アイスクリームとは何と恐ろしい食べ物なのか。
極めつけはアイスクリームを取り上げた父親のコーヒーに殺鼠剤を入れ、それを飲んだ父は死に、その1ヶ月後にアイスクリームを取り上げた母親にも同じ手口で犯行に
及んだ”8歳の女の子”までいるとは!
おお、やはりアイスクリームという食べ物は悪魔の食べ物ではないのか!
君の頭をダンクシュート!
項目としては「バスケットボール」として載っています。
そもそも「バスケットボール」を死因扱いしていいのか?と思いますが、
そこはアメリカらしいですね。
とはいえ、2003年だけでも65万人以上のけが人を出すスポーツです。
当然、死人も出ます。認可されたコートでは「突然死」が多いらしいですが、
屋外コートや街中の練習場では「窒息死」が多い。
これは子どもたちが「ダンクシュート」に挑戦してゴールネットに
首を引っかけてしまうからだ。
笑って死ぬ!
「笑い」と寿命は研究されていて、笑うと寿命が延びると信じられています。
が、「笑いすぎて死ぬ」というのは本当にあります。
精神障害の一つに「理由も無く笑ってしまう」というのがあり、
笑いすぎて脳に酸素が届かなった結果、脳細胞が破壊されてしまうのです。
笑いすぎないように!
まとめ
これ以外にも、ちょっと笑ってしまうものから(ちょっとくらいなら笑っても大丈夫
だよね?)真面目なものまでたくさんの項目がのっています。
「たまごっち」も載ってますしね。
冷静に考えたら、「そんなのを死因扱いするなんてありか?」と
言いたくなりますが、そこがこの本の一番おもしろいところですね。
ネタ本としても優秀だと思うので、アイデアに詰まった方にもお勧めです。
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