【書評】家を建てたりリフォームする時に考える事 W・M・ヴォーリズ『吾家の設備』感想。
W・M・ヴォーリズ
『吾家の設備』
を読んだよ!
ざっくりまとめ
大正時代にアメリカから来た建築家は何を考えて家を作ったのかが分かる!
もうちょっと詳しく
著者のヴォーリズさんは、大正時代に日本で活躍したアメリカ人の建築家です。
「けいおん!」の聖地である旧豊郷小学校や、アメフト問題で話題になった
関西学院大学の建物もこの方によるものです。
去年見に行った日本基督教団大阪教会の設計もされています。
そういった様々な建築を手がけた方による、住宅の内装についての考え方を
まとめてあるのがこの本です。
内装と言ってもその範囲は広く、壁の塗り方から家具・食器に至るまでを扱います。
ざっくり言うと、「屋根の下にあるもの全て」として良いでしょう。
優先順位の付け方も納得です。
台所を「生活の原動力を作るところである」として一番初めに、楽しく食事ができるように壁の色にも気を使います。
その次に、食べたものが「肉になり血になりそして力になるのは睡眠の間」なので
寝室が大事としています。
寝室で意外に思ったのが、ダブルベッドについてですね。
外国のドラマや映画を見ていると、たいていダブルベッドを使っているように思って
います。
しかし、ヴォーリズさんは
どうしても穏やかな完全な睡眠をとる事が難しいから
と言って、ダブルベッドはなるべく使わないように勧めています。
この住んでいる人の事をきっちりと考えた作り方がいいですよね。
旧来の日本建築について面白いことも書いてあります。
特にトイレについては笑ってしまいました。だって、
日本の小便所は、ほとんど地獄の入口かと思われるような
恐ろしい有様
ですもん。
一方で盃についてはべた褒めです。
ここに大いなる発明が現われた
ですからね。このギャップですよ。ただし、使い道はちょっと違っていて、
ナッツ入れとしてですけども。
まとめ
時代背景や 経済的なギャップ、家族関係などの変化などもあり、
あらゆることを取り入れるのは難しいでしょう。
しかし、部屋の優先順位や個人の部屋の考え方などについては参考になると
思います。
模様替えやリフォーム、新しく建てる時などの参考にどうぞ。
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