会計が世界を動かす 「帳簿の世界史」を読んだよ!
ガチニート時代に読みたかったけどお金がなかった本シリーズ第34弾
帳簿の世界史
を読んだよ!
ざっくりまとめ
帳簿、すなわち会計が世界を動かしてきた!
もうちょっと詳しく
帳簿、すなわち会計が世界史のなかでどのように影響を与えてきたかについて書かれた本です。
通常の世界史で触れる事のないであろう存在でありながら、確実に世界を動かしてきた帳簿・会計のお話なので興味のない人は本当にない分野ですが、これがもう面白い!
帳簿の誕生から始まり、メディチ家、ウェッジウッド、ルイ16世そしてリーマンショックと世界史が好きな人が好きなワードが入ってますよ!
個人的に好きなのはルイ16世と会計、そしてフランス革命のエピソードです。
借金で首が回らなくなったフランス王家は財務改革に乗り出し、ジャック・ネッケルを責任者に任命します。
ネッケルは改革に乗り出しますが、まあ叩かれる事叩かれる事。
対するネッケルは反撃として、これまで明かされなかった国家の(ひいては王家の)財政状況を公開します。
見た目は当然黒字です。ええ、まさか大赤字だなんて言えませんもんね。
敵も「見た目は黒字」である財政状況に対して文句は言えず、「国家の重大機密を公表するとは何事か」と攻撃し、ついにネッケルはクビになります。
後釜に見事収まった敵ですが、借金が無くなるわけでないので本人も改革に失敗。
失敗した敵はここでまさかの逆恨み。
「そうだ、赤字をネッケルのせいにすれば自分が悪くないことになり復帰できる」
そしてとうとう自分で計算した赤字の、それも大赤字の財務状況を公表してしまいます。
後はまっ逆さまですよ。
とまあこんな具合に世界史の裏に潜む会計のお話が繰り広げられています。
文章も読みやすく、複雑な会計システムの知識も必要無いのでお勧めです。
完全に教科書とかでは出てこない裏側の世界が見れて楽しいですよ!