【書評】ロシアンルーレット、あなたなら何円でやりますか? 木原直哉『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考』感想。
木原直哉
『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考』
を読んだよ!
ざっくりまとめ
ポーカー王者が考える、確率と人生の勝算を教えよう!
もうちょっと詳しく
東京大学卒業と聞くと、もうエリート集団としかイメージできない中で、
「東大卒のポーカーのプロプレイヤー」という存在がすでに面白いですよね。
王者になってるのだから、その世界では間違いなくエリートなのですが。
そんな人が教える、人生と確率についてのお話です。
「確率」と聞くとややこしい数学・計算を思い浮かべると思いますが、
そういうのはほとんどありません。
なので、「計算がややこしくなって途中で止める」ことは無く最後まで読めます。
目からうろこが落ちる事がたくさんあるので、紹介していきましょう。
何円ならロシアンルーレットをやりますか?
ロシアンルーレットとは、「実弾を一発だけ入れた回転式けん銃を頭に向けて撃つ」
という「一定の確率で死ぬ」運だめしです。
ほぼ最悪の運だめしですが、あなたは何円もらえるならやりますか?
一千万円?一億?それとも一兆円?
これを考える事で、「残りの人生がどれくらいの価値があるか客観的に見積もれる」
と言っています。
これは考えもしなかった発想ですね。こういう事があるから本は面白いんです。
努力すれば勝てる?
「努力」についてもバッサリ斬り捨てています。
・努力だけではトップレベルには到達できない。
・練習量=結果ではない
としています。
ここまでならままある話ですが、ここからさらに斬り捨てていきます。
努力をしなければその位置に到達できないと思う事で、努力していない
自分を諦める口実にしたいだけなのです。
トップレベルの争いは、希有の才能に努力がプラスされている
のであって、努力だけで一流に到達できるほど甘い世界ではありません。
とか
よく努力こそが絶対的な価値と勘違いされてしまうのは、
プロの平均よりもはるかに低いレベルでの経験しかないからです。
などなど。
本当にバッサリですねえ。明日から努力しますか?
○子でビジネスに勝つ!←何を言ってるんだお前?
某古代中国の戦略家とか、群雄割拠の話とか、○主論とかのそういった歴史上の人物と
現代ビジネスをあてはめた本って意外とありあすよね。
それを、
ヒントにすらならない
とこれもバッサリです。
一番はっきりと否定しているんじゃないでしょうか。
「成功した人がたまたま好きだっただけ」と色んなところで起こる人がいそうです。
俺も読んだ事ありますけど、この様ですしね。
まとめ
「東大卒ポーカーのプロ」と聞くと最初は「へ?」と思いましたが、中身はやはり
頭の良い人の書いた本です。
確率という単語から想像されるほど、ややこしい計算もありません。
ロシアンルーレットの話だけでも読む価値があると思うので、ぜひどうぞ。
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