退屈に関する本を読みながら退屈するとはこれいかに。 ラース・スヴェンセン「退屈の小さな哲学」感想。
ラース・スヴェンセン
「退屈の小さな哲学」
を読んだよ!
この本は、こっちの本で紹介されてたはず。
ほとんど1年前じゃねえかよ!どんだけ積んでたんだよ!
とまあ1年も積めば当時の情熱も冷めようというもの。
かなりの分量を流し読みしてしまったのでざっくりとお話をば。
「働いたら負け」というのはもしかして真理なのでは…?
いやいや無職乙とかクソニートwwwとか言われるかも知れないが、元ネタは
こちら。
自分で自分を「
徒然 (たいくつ)を愛する者」と言い、友人がそんな彼を「つまらない男」呼ばわりすると、彼は「働くのは簡単だが、本当の
怠惰は人間にとって真の挑戦だ」とやり返している。
おいこら待て!「働くのが簡単だ」とか本気で言ってんのかこいつ…?
まあ確かに「働く」というのは「やる事がある&やる事を探さなくていい」という
意味において「怠惰」よりはまだ簡単かもしれない。
何せ「何もしないで過ごす」というのはとてつもなく疲れるのである。
「テレビなし、本なし、ゲームなし、スマホなし、部屋から出ずに話相手もなし」
という状況に耐えるのはだいぶきついだろう。
俺達は働かない事に耐えられない?
当たり前やろwwwと言うかもしれないが、じゃあ宝くじで6億当てた奴とかどうすんだよ!と言い返したい…っと、そういう意味ではなく。
カント曰く
人は、時間を意識するほど、空虚感を強く抱く。
唯一の薬は、気晴らしではなく労働であり、
「人間は労働しなくてはならない唯一の動物である」
「あー働きたくないー」と月曜の夜に思う人はこの世に多くいるとは思うのですが、
カントのように「空虚感を埋められる行為は労働しかない」と考えると
ちょっとはだるさがマシになるのかもしれません。
結局この本面白いのか?
俺が今「退屈していない」という事もあって、刺ささらなかったんですよね…。
やっぱり暇と退屈の倫理学」の方が面白かったかなあ。
分厚いので読むのは大変だと思いますが、そっちを推しておきましょう。
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