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退屈に関する本を読みながら退屈するとはこれいかに。 ラース・スヴェンセン「退屈の小さな哲学」感想。

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ラース・スヴェンセン

「退屈の小さな哲学

 

退屈の小さな哲学 (集英社新書)

 

 

を読んだよ!

 

この本は、こっちの本で紹介されてたはず。

takanikoniko.hatenablog.com

ほとんど1年前じゃねえかよ!どんだけ積んでたんだよ!

 

とまあ1年も積めば当時の情熱も冷めようというもの。

かなりの分量を流し読みしてしまったのでざっくりとお話をば。

 

「働いたら負け」というのはもしかして真理なのでは…?

いやいや無職乙とかクソニートwwwとか言われるかも知れないが、元ネタは

こちら。

自分で自分を「徒然(たいくつ)を愛する者」と言い、友人がそんな彼を

「つまらない男」呼ばわりすると、彼は「働くのは簡単だが、本当の

怠惰は人間にとって真の挑戦だ」とやり返している。

おいこら待て!「働くのが簡単だ」とか本気で言ってんのかこいつ…?

まあ確かに「働く」というのは「やる事がある&やる事を探さなくていい」という

意味において「怠惰」よりはまだ簡単かもしれない。

何せ「何もしないで過ごす」というのはとてつもなく疲れるのである。

「テレビなし、本なし、ゲームなし、スマホなし、部屋から出ずに話相手もなし」

という状況に耐えるのはだいぶきついだろう。

俺達は働かない事に耐えられない?

当たり前やろwwwと言うかもしれないが、じゃあ宝くじで6億当てた奴とかどうすんだよ!と言い返したい…っと、そういう意味ではなく。

カント曰く

ja.wikipedia.org

人は、時間を意識するほど、空虚感を強く抱く。

唯一の薬は、気晴らしではなく労働であり、

「人間は労働しなくてはならない唯一の動物である」

「あー働きたくないー」と月曜の夜に思う人はこの世に多くいるとは思うのですが、

カントのように「空虚感を埋められる行為は労働しかない」と考えると

ちょっとはだるさがマシになるのかもしれません。

 

結局この本面白いのか?

 俺が今「退屈していない」という事もあって、刺ささらなかったんですよね…。

やっぱり暇と退屈の倫理学」の方が面白かったかなあ。

分厚いので読むのは大変だと思いますが、そっちを推しておきましょう。

 

退屈の小さな哲学 (集英社新書)

退屈の小さな哲学 (集英社新書)

 

 

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)
 

 

 

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