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博物館収蔵室より 「標本の本」感想。

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「標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から

 

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から

 

 

 

を読んだよ!

 

 

博物館は入館料などを払って見るのが一般的ですが、「表」には出ていない

膨大なコレクションが納められている「収蔵室」などがあります。

この本は京都大学総合博物館の収蔵室と、そこに納められている物についての

写真集と言えます。

www.museum.kyoto-u.ac.jp

 

以前読んだ

takanikoniko.hatenablog.com

こちらとは対象が「標本」という点では少し似ています。

BONES」と「REAL BONES」が標本とその造形に対して主眼を置いていますが、

今回の「標本の本」は標本と博物館の機能に対して主眼を置いていると言えるでしょう。

 

本の内容ですが、「標本の本」というタイトルどおりに陸・空・海を問わず

様々な動物・植物・鉱物の標本や教育用の模型にスケッチの写真が納めれており、

それぞれにコメントがつけられています。

コメントは「この動物は~」という生物に対してではなく、もうすこしエッセイに

近い感じで書かれています。

そのため、読んでいても「分けが分からない…」というような事にならず

すらすら読めます。

 

そしてこの本が所謂写真集で収まらないところが、最終章として

実際に標本をつくる過程が書かれているところです。

河川敷に罠を仕掛けてネズミを捕獲して剥製にしていく過程が

写真とスケッチによって描かれています。

「それやるんだ…」と思ったものの、「それ」なくして標本も存在しないのだから、

「標本の本」としてはある方が良いと思います。

 

 

剥製や骨格標本の写真もあるので、苦手な人もいるでしょうから

気軽にお勧めしにくい本なのですが、博物館好きな人であれば楽しめるでしょう。

新装版も出たみたいなので気になる方はどうぞ。

 

新装版はこちら。

 

今回読んだのはこっち

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から

 

 

 

  

 

 

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